「ボクのおとうさんは、桃太郎というやつに殺されました。」
このセンセーショナルなフレーズをご存知でしょうか?
どうもこぐまです。
節分の話に続いて、鬼の話です。
先のフレーズは、2013年度新聞広告クリエーティブコンテスト最優秀賞を取った作品のものです。
昔話の『桃太郎』はご存知の通り、桃から出てきた子供が成長し、犬猿雉を家来にして悪い鬼を倒して、ついでに財宝を持ち帰り幸せに暮らしました、めでたしめでたしというストーリーで有名です。
これは「人」側から視点。
「鬼」側からの視点で見ると、ある日獣を連れた人間がやってきて、和平交渉もなくいきなり宣戦布告と共に攻めてくる。
そうして、仲間の鬼が倒されるが人間側の損耗もなく、挙句に金品を強奪されたというストーリーと取れます。
よくよく考えてみると、悪い鬼を退治しにという表現もありますが、人がいる土地ではなく、わざわざ鬼がいる「鬼ヶ島」に乗り込むところが穏便ではないです。。。
そういう意味では、鬼の子からすれば、ただの被害者なのかもしれません。
勧善懲悪の代名詞でもある桃太郎の物語ですが、こうやって目線を変えると見え方が変わってくる、まさにと言った作品でした。
歴史や地政を深く知っているわけではないので、軽はずみなことは言えませんが、今起きている戦争もまさにこんな感じなのかもと思ってしまいます。
そして、何よりこの賞の話自体がもう10年も前か・・・ということに動揺を隠せないです。
小さい頃に何度も聞いた昔話も今になって見返してみると、色々と思うところがあって面白いなと感じた、という話でした。
本日もありがとうございました。