こぐまは、かく語りき

日々の仕事とか育児とか気になったこととか、そんなのを残しています。

センター試験の険しい道のり

今週のお題「試験の思い出」

 

センター試験(現:大学入学共通テスト)のお話です。

大抵この時期には雪が降ることが多いですが、私が受験する年も雪がありました。

しかも前日から結構な雪で、当日積もるんじゃないかとまで言われるぐらいです。

 

センター試験の日に不慣れな大雪。

これは何かが起きる気しかしません。

 

 

■出来事1 

電車の遅延も考えてかなり早めに起床。

外はやっぱり雪が積もっています。

普段滅多に雪が積もらない地域なので、

「おお、見てみろ。めっちゃ積もってるで」

と父も吐き出し窓を開けてちょっとはしゃぎ気味です。

「知ってるよ、寒いからー」

早く閉めてと続けるより早く父が視界から消えました。

 

びっくりして向かうと、庭に大の字で寝っ転がっています。

どうも身を乗り出した時に縁側で滑ってそのまま落ちたみたいです。

試験当日の朝から最悪の出だしです。

 

しかも部屋に上がってから、「危なかったぁ、滑って落ちたわ…」と報告。

いやもう危なかったというべきラインは超えてるよ。受験前の子供にいらんこと言わんでいい。

 

まぁ父が代わりに滑って落ちてくれたと思い込むことにして家を出ました。

 

 

■出来事2

案の定、電車は遅れてはいたものの、だいぶ早くに出ていたので時間的にはまだ余裕があります。

駅で待ち合わせしている友人たちと合流して、試験会場まで向かうバスに乗ります。

自分にヤマカンはここやとか言いながら、しばらく揺られていると、車内がざわつき始めました。

「見えてるん?」とか「大丈夫?」という声が聞こえます。

何だと思って運転席の方を見るとおじいちゃん運転手が操るバスのフロントガラスは真っ白です。

え、なにこれ大丈夫?と確かに思ってしまうぐらい、前見えません。

ワイパー動かしていますが曇っているのが内側なので全く効果なし。

熟練のドライバーはいつものルートでは目を瞑っても運転できるとかいうレベルなのかもしれませんが、信号すらろくに見えません。

 

あまりにもざわつき出したせいか、それとも本気で見えなくなったのかわかりませんが、突然路肩に停めて窓ガラスを拭き、受験生のどよめきは落ち着きました。

 

未だにあの運転手は何だったのか、普通に疑問です。

 

■出来事3

最寄駅から試験会場までバスが出るぐらいなので、そこそこの田舎です。

そして何でか小高い丘に学校があるのにバスはその麓までしか行きません。

つまり凍った坂道を登らなければなりません。

 

周りでは見るも無惨に次々と受験生が滑り落ちていっています。

気を付けんと…と言ってる端から先頭を歩いていた友人が転倒。

それに足を取られてもう一人転倒。

倒れ側に鞄を掴まれさらにもう一人転倒。

誰にもぶつかっていないのに勝手に慌てて転倒(僕)

もう地獄絵図です。

 

みんな仲良くズボンぐっしょりです。

 

 

■結果

記念受験で受けたセンターが、本当に記念で終わりました。

(まぁもともとセンターが必要な学校に受験できるほど学力も伴ってなかったので、当然といえば当然ですが…)

 

 

受験生にとってはあまりいい話ではないですが、最後まで読んでくれて、ありがとうございました。

頑張れ受験生!